盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
日本の自動車ビジネスにおいて重要な役割を担っている金属スクラップヤードが、多くの問題を引き起こしている。その理由は主にふたつある。
盗難車問題の深刻化

そして、第二の理由は「盗難車問題」である。実際、きちんとした自動車リサイクルビジネスの一環として運営されている金属スクラップヤードのほかに、所有者が明確でない単なる廃車置き場となっているヤードも多い。
これらのヤードは解体業者の車両ストックヤードとして利用されていると推測できるが、なかには
「盗難車の保管場所」
として利用されているヤードもある。いわゆる“違法ヤード”である。
これは自動車リサイクルビジネスとは一線を画す深刻な問題である。これまでも対策は採られてきたが、県条例の施行により、迅速かつ定期的な立ち入り検査が可能となり、必要に応じて警察とも連携した活動ができるようになった。
自動車盗難は日本全国で多発している深刻な犯罪問題である。なかでも首都圏は自動車の保有台数が多く、人気車種も多い。こうした地域の自治体や警察にとって、この問題への対策は急務である。
盗難は、利用者ひとりひとりがマイカーを徹底管理することが基本だが、どんなに気をつけていても盗難に遭うことはある。一般的に盗難車は、身元がわからないようにシャシーナンバーが改ざんされる。部品に分解され、外国に輸出されることも多い。
このような作業は、実は無届けで設置された金属スクラップヤードや倉庫で行われており、これらの保管場所を特定することが盗難車対策として有効である。