「バイク = 暴走」というイメージが今も根強いワケ 犯人はマスコミだった? 若者とバイクの歴史を振り返る

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過去50年にわたる日本のバイクと若者の歴史を検証し、現代のバイクや新しい乗り物など、二輪車の未来について考える。

見直される二輪車の存在意義

バイク(画像:写真AC)
バイク(画像:写真AC)

 電動キックボードやフル電動アシスト自転車など、新しい乗り物が登場している昨今、自転車やバイク(オートバイ)を含めた二輪車の存在意義が見直されているようだ。

 本稿では、過去50年にわたる日本のバイクと若者の歴史を検証し、現代のバイクや新しい乗り物など、二輪車の未来について考えてみたい。

1980年代と2020年代の対比

バイクの所有希望率。縦軸は%、横軸は年と対象者数(カッコ内)。1987年から1991年まではデータなし。JNNデータバンク全国定例調査 各年11月調査より(データ:JNNデータバンク運営委員会)
バイクの所有希望率。縦軸は%、横軸は年と対象者数(カッコ内)。1987年から1991年まではデータなし。JNNデータバンク全国定例調査 各年11月調査より(データ:JNNデータバンク運営委員会)

 まず、ここでひとつのデータに注目したい。

 民間最大規模の全国消費者調査を長年実施しているJNNデータバンクによると、1970年代後半から1980年代にかけて、10代(13歳以上)の欲しいものとしてバイクを挙げる割合が高く、1985年には10代男性の56.8%、10代女性の50%近くを占めた。

 20代も10代ほどではないが、他の世代よりかなり高い割合だった。

 一方、2000年代後半からはその割合が低下し、近年では10代男性の割合が10%前後と回答者全体とほぼ同じであるのに対し、10代女性の割合は5%前後と落ち込みが激しい。

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