「バイク = 暴走」というイメージが今も根強いワケ 犯人はマスコミだった? 若者とバイクの歴史を振り返る
過去50年にわたる日本のバイクと若者の歴史を検証し、現代のバイクや新しい乗り物など、二輪車の未来について考える。
見直される二輪車の存在意義
電動キックボードやフル電動アシスト自転車など、新しい乗り物が登場している昨今、自転車やバイク(オートバイ)を含めた二輪車の存在意義が見直されているようだ。
【無料セミナー】「自動車DXサミット vol.3」 三菱ふそう KTC マツダ登壇 Amazonギフトカードプレゼント〈PR〉
本稿では、過去50年にわたる日本のバイクと若者の歴史を検証し、現代のバイクや新しい乗り物など、二輪車の未来について考えてみたい。
1980年代と2020年代の対比
まず、ここでひとつのデータに注目したい。
民間最大規模の全国消費者調査を長年実施しているJNNデータバンクによると、1970年代後半から1980年代にかけて、10代(13歳以上)の欲しいものとしてバイクを挙げる割合が高く、1985年には10代男性の56.8%、10代女性の50%近くを占めた。
20代も10代ほどではないが、他の世代よりかなり高い割合だった。
一方、2000年代後半からはその割合が低下し、近年では10代男性の割合が10%前後と回答者全体とほぼ同じであるのに対し、10代女性の割合は5%前後と落ち込みが激しい。