「全然効果ない」「やってよかった」 ボディコーティングの“口コミ評価”が真っ二つに分かれる理由
ボディコーティングの世界市場は、2021年にはおよそ200億2000万ドルに達するだろう。つまり、ボディコーティング市場は世界規模で堅調なのだ。
堅調な市場成長、業界の主要プレーヤー
クルマを購入する際、商談の過程で塗装面を保護するいわゆるボディコーティングを勧められたことがある人は多いだろう。今やボディコーティングは、新車でも中古車でもおなじみの営業ツールだ。
最近の同業界の市場規模を見てみよう。フォーチュン・ビジネス・インサイトのリポートによると、2021年のグローバル市場規模はおよそ200億2000万ドル(約4兆円)になるという(2029年は418億7000万ドル予想)。2019年から2020年にかけてはCOVID-19の大はやりにより若干減少したものの、2022年からは回復傾向にあり、今後も増加が続くと予想されている。つまり、ボディコーティング市場は世界規模で堅調なのである。
ボディコーティングのビジネスには特徴がある。その多くは、いわゆるフランチャイズという形態をとっている。事業を統括する本部がコーティング剤などの材料を供給し、マニュアルを作成し、作業員を教育し、技能レベルを認定する。
1980年代から続くカービューティープロ(東京都世田谷区)などの老舗に加え、近年はキーパー技研(愛知県大府市)の躍進が目覚ましい。また、フランチャイズに頼らない独立系の店舗も多い。
現在、カービューティープロの店舗総数は約500店、キーパー技研の契約業者数は約6000社ともいわれ、まさに群雄割拠の業界である。