「全然効果ない」「やってよかった」 ボディコーティングの“口コミ評価”が真っ二つに分かれる理由
ボディコーティングの世界市場は、2021年にはおよそ200億2000万ドルに達するだろう。つまり、ボディコーティング市場は世界規模で堅調なのだ。
賛否両論のネット評価

さらに、ボディコーティングの問題は、その効果に対するユーザーの評価が肯定的なものとそうでないものに大きくわかれるという指摘もある。
つまり、「やってよかった」「費用に見合った効果があった」といった高い評価がある一方で、「思ったほど効果がなかった」「価格に見合わなかった」といった低い評価が、インターネット上の口コミを中心に頻繁に見られる。なぜこのような評価の違いが生まれるのだろうか。
前述したように、ボディコーティングはクルマのメンテナンスの一種であり、その作業は徹底的にマニュアル化されている。つまり、品質に差は出にくいというのが通説である。しかし、現実はそうではない。そこにボディコーティングの難しさがある。
ボディコーティングの評価に差が出る理由はいくつかある。まず、提供されるコーティングメニューについて、
・業者側の説明不足
・ユーザー側の理解不足/誤解
が考えられる。
一口にボディコーティングといっても、その用途は多岐にわたり、施工後の特性や取り扱いなども異なる。
「ボディコーティング = 美しい光沢や優れた耐久性」
というわけではない。光沢も耐久性も、使用するコーティング剤や作業方法によって異なる。特に「○年間メンテナンス不要」といった宣伝文句は誤解を招く。
「輝きが持続する」といった宣伝文句に対するユーザーの印象は個人差があり、仕上がりのイメージと実際の効果が異なる場合、否定的な意見が出やすいのだ。