「全然効果ない」「やってよかった」 ボディコーティングの“口コミ評価”が真っ二つに分かれる理由
ボディコーティングの世界市場は、2021年にはおよそ200億2000万ドルに達するだろう。つまり、ボディコーティング市場は世界規模で堅調なのだ。
ボディコーティング選びのポイント

次に考えられるのは、施工者の技術力の差によるものである。前述したように、ボディコーティングは厳密にマニュアル化されているものの、作業するクルマの塗装状態は1台1台微妙に異なる。
新車の場合、もともとの状態の違いによる差は生じにくいが、経年劣化した塗装面の場合、塗装の状態を見極め、それに応じた下地処理を行うことが何よりも重要である。この部分は作業を行う人の経験に左右される。
では、一般ユーザーがボディコーティングを選ぶ際、失敗しないためには何に注意すればいいのだろうか。
まずは、選択するメニュー内容を把握することが大切だ。ボディコーティングの価格は、安価なポリマーコーティングで2万円以下のものから、高価なガラスコーティングで10万円を超えるものまである。当然、作業内容も得られる効果も異なるので、自分にとってどれが必要なのか、また価格差の理由を理解することも重要だ。
施工を依頼する前に、実際に施工したボディの状態を確認することが望ましいだろう。例えば、撥水(はっすい)性やつやはこの時点である程度確認できるし、作業者の技術レベルも確認できる。
また、コーティング施工後の日常メンテナンスについても、きちんと説明を受けることが大切だ。ボディコーティングの「○年間メンテナンス不要」というものは、施工したコーティングにそれだけの耐久性があるということであって、日常のメンテナンスが不要という意味ではない。
コーティングは皮膜であるため、常に表面を清潔に保つことが重要であり、汚れが付着した場合は軽く水洗いした後、丁寧に水分を拭き取るなどのメンテナンスが必要である。