納車1~2か月後の悲劇! テスラEV「サイバートラック」のボディに、突如「オレンジ色の斑点」が現れ始めたワケ

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納車直後からテスラのサイバートラックの車体にオレンジ色の斑点が生じるという問題がユーザーから相次いで報告されている。いったい何なのか。

修理の際にも要注意

2024年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
2024年3月25日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 ステンレスによるさびの問題は、サイバートラックだけの問題ではなく、実は私たちが日常的に乗っている車にも発生する可能性がある。

 ステンレス製品は身の回りにあふれており、普段はさびない便利な製品として扱われている。しかし、機械部品としてのステンレスには前述の“電食”の問題が残っており、自動車部品としてステンレスが使われることはほとんどない。

 また、自動車のカスタマイズや修理の際、特にその問題を知らない人が作業した場合、ステンレス部品を不用意に取り付けてしまうことがあるので注意が必要だ。

 一般的な車のボディやエンジンなどの部品は、ステンレス以外の高張力鋼や炭素鋼で作られていることが多く、最近ではアルミニウムも多用されている。

 これらの部品を組み立てる際には、一般的に鋼製のボルトやナットが使用されるが、自動車メーカーは“電食”を考慮して材料を選定しているため、一般的には電食が大きな問題となることはない。

 しかし、カスタムパーツの取り付けや後々の修理でボルトを紛失したり、さびの心配からステンレスボルトを組んだりすると、それが弊害となり、さびの発生を早めてしまうことがある。

 特にアルミニウム製のエンジンブロックにステンレスパーツを装着した場合、電位差が大きいため“電食”の影響が大きくなるため、基本的にステンレスパーツの装着は避けた方がよい。

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