ANAの貨物料金値下げ「10分の1」は本当に成功する? 空港積み替え・対応時間に懸念あり、今後柔軟に対応できるか
ANAは4月から、10~17時に限り、国内線航空貨物料金を最大10分の1に引き下げると発表した。この決断の可能性とデメリットとは。
輸送の高速化によるメリット

航空貨物輸送はトラック輸送を代替し、長距離輸送に要する時間を短縮することで、生鮮品などの市場を拡大することができる。
2024年4月からは、2024年問題に対応するために時速90kmに引き上げられるが、それでも一般車両より遅い速度でしか走行できない。リミッターを違法改造して制限速度を超えて走行するトラックがいるのも事実である。
この規制が導入されたことで、九州の漁港から首都圏の市場まで鮮魚をタイムリーに輸送することができなくなったと、業界からは不満の声が上がっている。
これが航空輸送に置き換われば、輸送時間を大幅に短縮できる可能性が高まり、鮮魚などを地方から首都圏など高値で売れる市場へタイムリーに輸送することも可能になる。
ただし、今回の料金の引き下げは昼間の時間帯に限られるため、東京の朝市の時間帯に合わせることは難しく、他の販路を検討する必要があるだろう。