世界初の「ハイブリッド車」、実はバスだった! デビューは1991年、しかもトヨタではなく“日野”である【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(2)
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時代とともにHVも進化

1997(平成9)年に登場した初代プリウスが、世界初の量産ハイブリッド乗用車である。しかしながら、世間の認知的には初代より
「2代目プリウス」
のほうのイメージが強いのではないだろうか。筆者(山本哲也、交通ライター)も、正直なところ街中で初代プリウスを目撃した例はわずかしかない。
トヨタ自動車のデータによると、日本での販売台数は、
・初代プリウス:6.5万台
・2代目プリウス:36.0万台
とある。6.5万台を単純に47でわると、1都道府県あたりたったの約1400台となる。ここまで少ないと、ご近所さんが持っているなど特殊な事情がないかぎり出会うことすら難しいレベルだ。
プリウス登場から2年後には、ホンダが開発したIMAを搭載したインサイトが登場した。IMAはモーターをエンジンから切り離して単独で使用することはできなかったが、それでも当時としては画期的だった。以降、さまざまな自動車メーカーがHVを開発し、世に送り出してきた。
ちなみに、HVには、シリーズ方式、パラレル方式、シリーズ・パラレル方式の3通りがある。
・シリーズ方式:エンジンは発電に専念して、発電した電気でモーターを回して車を動かす方式
・パラレル方式:エンジンで駆動してモーターがアシストする方式。一般的にひとつのモーターでアシストと発電を兼ねている
・シリーズ・パラレル方式:発電用と駆動用の2種類のモーターを搭載し、例えば低速域はモーターで、高速域ではエンジンで車を動かすなど、エンジンとモーターを複雑に制御しながら車を動かす
シリーズ式のわかりやすい例は、日産のeパワーだろう。100%モーターで駆動しており、もはやEVといっても差し支えないくらいだ。
パラレル方式は、マイルドハイブリッドとも呼ばれており、構造や機構がシリーズ・パラレル方式よりシンプルになり開発しやすい。ホンダの初期のハイブリッドシステムIMA、スバルのeボクサー、ヨーロッパの自動車メーカーで採用されている48Vハイブリッドなどがある。
シリーズ・パラレル方式は、モーターやバッテリーが大型化し、かつ複雑な制御や構造が求められるため、開発の難易度が高くなる。しかし、エンジンとモーターの配分を最適化でき、より高効率な運転が実現できる。トヨタ自動車のプリウスが代表例だ。