世界初の「ハイブリッド車」、実はバスだった! デビューは1991年、しかもトヨタではなく“日野”である【リレー連載】ハイブリッド・ア・ゴーゴー!(2)
- キーワード :
- 自動車, HV, ハイブリッド・ア・ゴーゴー!
欧米主導の急進的EVシフトが風前のともしびとなり、再びハイブリッド車に注目が集まっている。本連載では、ハイブリッド車の進化と市場の変化をわかりやすく紹介。その魅力が今後の持続可能なモビリティにどうつながっていくのか、データを交えて解説する。なお、連載名の元ネタは、1965年から1966年まで放送されていた米音楽バラエティー番組「ハリウッド・ア・ゴーゴー」である。
自家用車への拡大の契機

世界初のHVが、鉛蓄電池を使用したバスというのが、技術的な意味を持っていて興味をそそるところだろう。
当時の技術水準では、鉛蓄電池にしろ、モーターにしろ、乗用車にハイブリッドシステムを搭載するのは少々無理があったといわざるを得ない。HVの“家元”ともいえるトヨタ自動車は、1960年代後半までHVを開発していたものの、モーター、インバーター、電池の解決技術が成熟していないため断念した。
インバーターによる制御、交流モーターといえば、鉄道ファンならおなじみの技術であるが、乗用車に落とし込むには、相当の時間が必要だったということだろう。
また、新たな電池との出会いが、HVをより実用的にしたといえる。1990(平成2)年に松下電池工業、三洋電機が相次いで量産化したニッケル水素電池により、鉛蓄電池からの脱却できたことが大きい。トヨタ自動車が、1996年に販売開始したRAV4 EVや、1997年の初代プリウスは、ニッケル水素電池を使用していた。
さらに1991年には、ソニー・エナジー・テックによりリチウムイオン電池が世界で初めて量産され、今やモバイル機器からHV、EVまで引く手あまたとなったのはいうまでもない。