三菱重工Gの広島高速交通7000系がグッドデザイン賞 「地産地走」で地元に貢献

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三菱重工エンジニアリングが設計・製造した広島高速交通「アストラムライン」の新型車両7000系が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。

未来へ届けるデザインを評価

2021年度のグッドデザイン賞を受賞した広島高速交通「アストラムライン」の新型車両7000系(画像:広島高速交通)。
2021年度のグッドデザイン賞を受賞した広島高速交通「アストラムライン」の新型車両7000系(画像:広島高速交通)。

 三菱重工エンジニアリング(MHIENG)が設計・製造し、広島高速交通が広島市内で運行する新交通システム「アストラムライン」の新型車両7000系電車が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。

 広島高速交通の7000系電車は、2020年3月26日より運行を開始した6両編成の新交通システム車両。車体の外観は、広島高速交通のシンボルカラーで「平和・寛大・理想」という色属性を持つ「クロームイエロー(やまぶき色)」を旧車両より引き継ぎ、平和のメッセージの象徴である16ドットを車体の各所に採用している。

 車両コンセプトは「継承と進化」で、平和のメッセージを伝える広島の街にふさわしい公共交通のあり方を深く問い、未来へ届けるデザインとなっていることが高く評価されたもの。「シート、台車、エアコン、その他システム系の更新による安全性・快適性の向上」「環境への配慮」「ベビーカーやバリアフリーへの丁寧な対応」などといった点が強化されたことも評価のポイントとなっている。

 7000系電車は、広島県三原市にある三菱重工エンジニアリングの三原製作所で製造された「地産地走」の車両であり、三菱重工によると地元への貢献を一つの形にすることができたとしている。「2021年度グッドデザイン賞」とともに、広島市が選定し、公益財団法人広島市産業振興センターが実施する「第17回ひろしまグッドデザイン賞」のプロダクト部門のグランプリも同時に受賞した。

 三菱重工エンジニアリングは、営業運転に使用中の7000系電車6編成を含めて、全24編成(144両)を2024年度までに順次納入する予定である。

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