大阪・十三に阪急電鉄新線「大規模開発計画」浮上! 下町の繁華街は“淀川北岸の新都心”に生まれ変わるのか

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大阪市の歓楽街・十三が大きく変わろうとしている。阪急電鉄の新線建設や大規模再開発が検討されており、淀川北岸の新たな都心となる可能性を秘めている。

不動産業者も十三の潜在能力に注目

十三駅東口にある昔ながらの商店街(画像:高田泰)
十三駅東口にある昔ながらの商店街(画像:高田泰)

 新大阪駅周辺114haは2022年、都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域に指定された。これを十三駅周辺まで拡大させるのが阪急電鉄の狙いだ。十三駅周辺は権利関係が複雑で再開発しにくい場所が少なくないが、緊急整備地域の拡大が実現すれば容積率などの規制が緩和され、開発に弾みがつく。

 梅田や新大阪駅に直線距離で2~3kmしか離れず、1日14万人近い乗り換え客がいる十三の潜在能力には、関西の不動産業者が注目の度を高めている。民間の開発が続けば、十三が淀川北岸の新都心となる可能性がある。

 阪急電鉄は

「うめきた再開発など梅田の発展が淀川を越えて広がってくることが考えられるなど、十三の潜在能力は高い。緊急整備地域の拡大で大規模な開発を実現させ、魅力ある街づくりを進めたい」

と力を込めた。

 関西は三大都市圏でひと足早く人口減少と高齢化が進んでいるが、職住近接(職場と住居を近接させるライフスタイル)を求めて大阪都心部へ向かう若者の動きが加速している。コロナ禍で消失した外国人観光客も戻りつつある。

 十三はこれまで歓楽街のイメージが強く、定住や買い物場所の選択肢に入りにくかったが、状況が大きく変わろうとしている。将来の十三はどんな姿に生まれ変わるのだろうか。

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