大阪・十三に阪急電鉄新線「大規模開発計画」浮上! 下町の繁華街は“淀川北岸の新都心”に生まれ変わるのか

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大阪市の歓楽街・十三が大きく変わろうとしている。阪急電鉄の新線建設や大規模再開発が検討されており、淀川北岸の新たな都心となる可能性を秘めている。

旧淀川区役所跡に大型複合施設

復活した十三駅西口のしょんべん横丁(画像:高田泰)
復活した十三駅西口のしょんべん横丁(画像:高田泰)

 東口の旧淀川区役所跡などでは、大阪市の事業として大型複合施設の整備が始まっている。2009(平成21)年の区役所移転から長く塩漬けにされてきた土地だが、39階建ての複合施設に約700戸のタワーマンション、市立図書館、スーパー、保育所、医療系専門学校などを入れる計画だ。

 事業者には阪急電鉄と同じ阪急阪神東宝グループの阪急阪神不動産などが選ばれた。工事は2026年1月に完成する予定。タワマン最上階は販売価格3億円の高級物件だが、阪急阪神不動産は

「(1月から始まった)第1期販売が好評」

と説明した。

 国土交通省は十三駅から南へ約600mの淀川河川敷エリアに約1万5000平方メートルの多目的公園や親水空間などを整備する。大阪市はこのエリアを十三ブランド戦略に位置づけ、都会のオアシスに変える方針。親水空間では将来、大阪・関西万博開催地である此花区の夢洲を結ぶ船便の構想も検討されている。

 淀川区政策企画課は

「子育て世帯や若者が集まり、交流人口が増えれば、十三が生まれ変わる。十三をより多くの人が訪れ、暮らす場所にするための施策を打ち出していきたい」

と意気込んでいる。

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