関越道に引かれた「緑色ライン」の正体 渋滞緩和の秘密兵器か、それとも新たな事故の原因か?

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ETCの普及により、高速道路の渋滞は減少している。対策次第で渋滞を緩和することは可能だ。さて、NEXCO東日本が導入した“緑色のライン”をご存じだろうか。

啓発活動の必要性

高速道路を走行するドライバー目線(画像:写真AC)
高速道路を走行するドライバー目線(画像:写真AC)

 渋滞緩和の“秘密兵器”としての役割を十分に果たしているように見えるが、高速走行中に突然現れるため、戸惑う人も一定数いるようだ。車線キープグリーンラインは、日本では2021年7月に関越自動車道で初めて導入された。つまり、認知度は低いのである。

 インターネット上では

「どういう意味の線なのかわからない…」
「余計に混乱を招く気がする」

といった戸惑いの声も上がっている。取りあえず車線を維持したままグリーンラインの区間を通過し、結果的に渋滞緩和に貢献したというケースもあるだろう。そのため、パーキングエリアにポスターを掲示するなどの啓発活動が必要だろう。

 もうひとつの要因は、グリーンラインがNEXCO東日本独自の取り組みであることだ。車線を示す白線や車線変更を禁止する黄線とはカテゴリーが異なる。

 しかし、実際の道路では白線の横に緑線が引かれている。そのため、

「緑と白の組み合わせのラインは一体何なのか」

という混乱がさらに生じる可能性がある。さらなる混乱を招きかねない。やはり、グリーンラインの意味と目的を明確に国民に伝える必要がある。

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