個別加入が要らない「自動車保険」誕生! 自動運転向け、システム提供者側が付保

キーワード :
, , ,
個人や事業者が購入・利用する車に自動車保険を掛ける従来方式とは真逆とも言える保険商品が誕生した。自動運転レベル4以上向けで、自動運転システム提供者が保険を付保する。

新しい保険、開発の背景は

 経済産業省と国土交通省が主催する「自動走行ビジネス検討会」では、2022年度を目途に限定エリアでレベル4自動運転サービスを実現し、2025年度までに全国40か所以上にサービスを広げる目標を掲げている。また工場などの敷地内では、すでに無人自動運転サービスの導入に向けた検討が進められている。

 損保ジャパンは2017年から、東京大学とレベル4以上の自動運転技術に対応する保険商品の開発に向けた共同研究を実施。また2019年には、ティアフォー、アイサンテクノロジーとともにインシュアテックソリューション「Level IV Discovery」の共同開発に向けた業務提携を行い、自動運転の安心・安全な社会実装を支えるソリューションの開発を進めている。

 こうした取り組みと、ティアフォーの創業者でもある加藤准教授が研究代表者を務める文科省JST CREST事業の研究課題「完全自動運転における危険と異常の予測」の研究成果を活用し、今回の保険を開発した。

全てのコメントを見る