ダイハツは3車種「型式指定」取り消しで、今後どうなってしまうのか? 大手自動車会社の元エンジニアが考える

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ダイハツ不正問題で3車種の認証取消について、大手自動車会社でエンジンの企画・設計・開発に長年携わってきた筆者が掘り下げていく。

再発防止の実行可能・持続可能性

管理職に対して行った不正の根本原因に関するアンケートの回答結果。厳しい開発日程と順守のプレッシャー、そして人員不足が上位3項目(画像:第三者委員会)
管理職に対して行った不正の根本原因に関するアンケートの回答結果。厳しい開発日程と順守のプレッシャー、そして人員不足が上位3項目(画像:第三者委員会)

 国土交通省の再発防止要求は次の3分類、9項目だ。

●会社全体の業務運営体制の再構築
・「経営幹部」の法規・認証業務に関する理解の徹底、関連業務運営責任の明確化
・上位者に対する意見具申を抑圧するような「組織風土の一掃」
・縦方向の報告ラインの機能回復、「部署間のセクショナリズムを廃する仕組み」の構築

●車両開発全体の業務管理手法の改善
・人材や試験車両などのリソースを勘案した「開発スケジュールの抜本的な見直し」
・認証業務に不当なしわ寄せが生じないような「業務管理の徹底」
・開発・認証に関連する業務についての社内規程の整備・作成と「責任の明確化」

●不正行為を起こし得ない法規・認証関連業務の実施体制の構築
・法規・認証関連業務への十分な人員その他「リソースの確保」の徹底
・法規・認証、コンプライアンス、「技術者倫理に関する教育制度」の導入
・認証申請プロセスにおけるチェック体制の構築、法規・認証に対する「深度のある監査」の導入

「車両開発全体の業務管理手法の改善」と「不正行為を起こし得ない法規・認証関連業務の実施体制の構築」は困難ではないが、「愚直にやりきる」ことが重要だ。しかし、最も重要な「会社全体の業務運営体制の再構築」の実行は一番難しいだろう。なぜなら、第三者委員会の報告書では

「経営幹部は認証業務の経験がなく、認証プロセスに対する関心も薄い」

と指摘されているからだ。彼らの経歴や年齢を考えれば、再教育は期待できない。抜本的な人材の刷新が必要である。

 詳しくは、筆者が以前この媒体で書いた「ダイハツ不正「奥平社長は辞任すべき」 自動車エンジンに長年携わった私が願う“自己チュー組織”再生への唯一道」(2023年12月23日配信)をお読みいただきたい。

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