運送会社に忍び寄る危機 話題の「フィジカル・インターネット」は、単に業界の“アマゾン化”を推し進めるだけではないのか?
新物流ネットワーク「フィジカル・インターネット」は冷静になって考えると、つまるところ「アマゾンの配送システムの普遍化」といえなくもない。いったいなぜか。
AIと融合するドライバー

コンテナ・ハブ・プロトコルの3要素がそろい、
「誰が何を運んでいて」
「現在地はどこで何時到着予定か」
までシステム上で把握して、かつ人工知能(AI)が最適化するのがPIのゴールだ。
物流インフラの共通化・共同化、AI化が進むと、物流事業者はPIの
「ひとつのパーツ」
にすぎなくなる。これにより、
・トラック
・ドライバー
・倉庫
そして物流ノウハウといった、これまで物流事業者が持っていた価値は相対的に低下するだろう。
さらには、重層下請け構造の頂点に君臨する運送事業者は、トップの座をPIの運営元に明け渡さざるを得なくなる。冷静になって考えると、PIは、つまるところ
「アマゾンの配送システムの普遍化」
といえなくもない。
PIが、アマゾンのやり方をそっくりまねるのであれば、PIを構成するグループのAIの駒となったドライバーが、過度に効率的なオペレーションを押し付けられて、
「AIによる現代の奴隷」
となる不安が残る。