中国製EVは優秀? 元ディーラーがBYD「アット3」を今更ながら試乗、日産リーフと比較してみた
元自動車ディーラーの筆者が、BYD「アット3」に試乗し、ディーラー目線で改めて評価した。
「航続距離」「価格」の感想

次に「航続距離」「価格」について書いてみよう。
●航続距離
EVにとって航続距離は切っても切り離せない。アット3は58.56kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は470km。航続距離は使用環境によって大きく変わるが、ちょっとした遠出なら安心できるだろう。一方、日産リーフには40kWhと60kWh(e+)のふたつのモデルがあり、航続距離はそれぞれ400kmと550kmで、この点ではリーフの方が優れているようだ。
●価格
最も興味深いのは価格で、アット3は440万円~、リーフは40kWhで408万円~、60kWhで525万円~である。バッテリー容量が近い60kWhモデルの価格差は約75万円なので、この価格差をどう見るかは、個人の主観によるだろう。
ちなみに、アット3にはボディカラー以外にメーカーオプションという概念がないため、ほぼワンプライスに近い。そのため、実際の価格はリーフの方がさらに高くなる。どちらも政府のクリーンエネルギー車(CEV)の補助金の対象である。(アット3とリーフ60kWhモデルは85万円、リーフ40kWhモデルは最大78万円)。
以上、「内外装」「走行性能」「航続距離」「価格」の4点を見てきた。最後に、日本でBYDディーラーを運営する販売店だが、基本的に他のディーラーと同様にフランチャイズ店である。筆者が今回訪問した埼玉県のディーラーの母体は、輸入車ディーラーを複数展開している企業である。国内ディーラーと比べると、印象が違う。そういう展開をしているディーラーが多いようなので、クルマに詳しいのだろうと感じた。