中国製EVは優秀? 元ディーラーがBYD「アット3」を今更ながら試乗、日産リーフと比較してみた
「アット3」の特徴

「アット3」は2023年1月末に発売された。月平均販売台数は約90台というから、街で見かけたらラッキーだ。筆者はディーラーを訪れ、実際にアット3を体験した。読者の皆さんは、アット3の性能などが気になるだろう。車のジャンルは違うが、よく見かける日産リーフと比較しながら、アット3を評価してみたい。
●内外装
外観デザインはいたってシンプルだ。国内メーカーが販売する主要SUVと比べると、アット3のデザインは“ゴテゴテ感”が少なく、万人受けするデザインといえる。車格はCセグメントで、ボディサイズは4455×1875×1615と、日本で使うにはちょうどいいサイズだ。ちなみにリーフは4480×1790×1560なので、並べると若干大きく感じるかもしれない。
シンプルな外装とは裏腹に、内装は特徴的だ。まず、ドアを開けると、中央に12.8インチの大画面がある。この画面は横だけでなく縦にも回転できる。ナビゲーションのときは縦画面、エンターテインメントのときは横画面というように、利用シーンに応じてアレンジできるのがうれしい。
内装に使われている部品のデザインは、リーフよりも先進的に見える。ドアハンドルはスピーカーと一体化した丸型で未来感があり、シフトノブはSF映画に出てきそうなデザインで“男心”をくすぐる。ドアポケットの収納には3本のゴムが張ってあり、それを使ってギターのような音を出せるのも遊び心がある。
●走行性能
アット3はSUVだが前輪駆動のみのラインナップだ。乗ってみると、街乗りなら四輪でも問題ない。EVは回生ブレーキ(電気モーターを発電機として使用し、運動エネルギーを電気エネルギーに変換して制動をかけるブレーキ)など独特の乗り心地が特徴だが、アット3はそのフィーリングが弱いように感じた。
販売スタッフの話では、ガソリン車に近い乗り心地を実現するために、回生ブレーキをあえて弱くしているとのことだった。これは好みの問題である。リーフに乗る人、試乗した人は多少なりとも違和感を感じるかもしれない。