交通ルールをきちんと守っている子どもを「交通事故」から守るにはどうしたらいいのか?

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子どもの交通事故が後を絶たない。特に、ルールを守っているにもかかわらず子どもが死傷する事故については、ニュースなどで報道されるたびに自動運転システムの導入を求める声がSNSなどで上がっている。

「モビリティの未来像

横断歩道(画像:写真AC)
横断歩道(画像:写真AC)

 交通事故を未然に防ぐだけでなく、経済界からの期待も高い自動運転システムは、2010年代から自動車メーカー各社が世界的な開発競争を繰り広げており、この10年で技術開発が急速に進んだ。

 自動運転システムを搭載したバスの自動運転デモンストレーションが世界各地の自治体で行われ、ニュースで取り上げられることも珍しくなくなり、自動運転のモビリティが人々の生活に溶け込むのも時間の問題だ。

 一方で、自動車そのものは高価な買い物であり、多くの人にとって頻繁に買い替えるものではない。価格、機能性、そして「欲しい」がそろわない限り、買い替えを決断できないのだ。ホンダが2021年3月に発売した世界初のレベル3機能搭載車「LEGEND(レジェンド)」が、通常販売ではなく100台限定・リース販売だったことからも、慎重に進めていることがわかる。

 国は2025年までに高速道路でレベル4を達成することを目標としているが、実用化への道のりが順調に進んだとしても、街中を走る車両の大半はレベル0からレベル2までの車両が混在することになり、事故を未然に防ぐシステムを搭載した車両が道路を走る車両の大半を占めるようになるには、まだ時間がかかると予想される。

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