交通ルールをきちんと守っている子どもを「交通事故」から守るにはどうしたらいいのか?

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子どもの交通事故が後を絶たない。特に、ルールを守っているにもかかわらず子どもが死傷する事故については、ニュースなどで報道されるたびに自動運転システムの導入を求める声がSNSなどで上がっている。

自動運転の期待と懸念

通学する子どもたちのイメージ(画像:写真AC)
通学する子どもたちのイメージ(画像:写真AC)

 子どもの交通事故が後を絶たない。特に、ルールを守っているにもかかわらず子どもが死傷する事故については、ニュースなどで報道されるたびに自動運転システムの導入を求める声がSNSなどで上がっている。

 現在の人間主導の運転からシステム主導の運転にシフトすることで、信号の確認や速度の制御はもちろん、周囲の歩行者や自転車を認識しながら安全運転ができるようになり、事故防止につながると考えられているからだ。子どもを持つ親の立場からすれば、事故防止に有効なシステムが早く普及することを願わずにはいられない。

 しかし、自動運転システムはエラーが発生すると制御不能に陥り、重大な事故を誘発する可能性がある。国土交通省も慎重かつ明確なガイドラインを策定している。

 国土交通省は各レベルを次のように定義している。

・レベル0:自動運転を実現するための技術(運転自動化技術)が何もない状態
・レベル1:アクセル・ブレーキ操作またはハンドル操作のどちらかが、部分的に自動化された状態
・レベル2:アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が、部分的に自動化された状態
・レベル3:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態(※ただし、自動運行装置の作動中、自動運行装置が正常に作動しないおそれがある場合においては、運転操作を促す警報が発せられるので、適切に応答しなければならない)
・レベル4:特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
・レベル5:自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態

 運転支援システムで市場に浸透しているスバルの「アイサイト」は、現在のver3.0でおおむねレベル2を達成しているが、運転者が常にステアリングを握る必要がある。

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