「アンモニア燃料時代」ついに到来か 住友商事×大島造船 世界に先駆け貨物船開発へ
住友商事が世界に先駆け、アンモニア焚き貨物船の開発に乗り出す。脱炭素に向け、LNGなどの次の燃料と目されているアンモニア燃料船が現実味を帯びてきた。同社は船の建造だけでなく、アンモニアのサプライチェーン構築も目指す。
シンガポールの海洋大手も関わっている
国際海事機関(IMO)は、2018年に採択した国際海運に関する「GHG(温室効果ガス)削減戦略」で、国際海運の平均燃費を2030年までに40%改善し、GHG総排出量を2050年には半減することを掲げている。海事産業では、環境負荷が低いアンモニアや水素などの次世代燃料への移行や、GHG排出削減のための機器導入が求められている。
住友商事は本船の発表と同日、シンガポールの海洋・船舶修繕大手ケッペル・オフショア・アンド・マリン(O&M)と、シンガポールでの多様なアンモニア燃料事業の実現に向けた戦略的提携に関する覚書を締結したことも明らかにしている。
両社は2021年3月からシンガポールでの船舶向けアンモニア燃料供給の事業化に向けた検討を開始していた。今回、2021年12月27日に結んだアンモニア燃料事業の実現に向けた戦略的提携により、アンモニア燃料供給船建造の検討や関係当局との協議などを加速させることで、国際海運の脱炭素化に貢献する。
住友商事はアンモニア燃料船の開発から、アンモニア燃料供給港の整備など、海事産業におけるアンモニアサプライチェーン全体の取り組みを通じて、海事産業の脱炭素化に貢献するとともに、今後も、気候変動緩和に関する長期目標である2050年のカーボンニュートラル化の達成と持続可能なエネルギーサイクルの実現に向けて取り組んでいくとしている。