三菱造船と名村造船所、大型LPG・アンモニア運搬船建造で技術提携 LPGと重油の二元燃料に対応
三菱造船と名村造船所が、大型LPG・アンモニア運搬船に関する技術提携契約を締結した。LPGと重油の二元燃料に対応し、アンモニア積載可能な船型では最大規模という。
アンモニア積載可能な船型では現時点で最大規模
三菱造船は2021年8月6日(金)、大型の液化石油ガス(LPG)・アンモニア運搬船に関する技術提携契約を名村造船所(大阪市西区)と締結したと発表した。
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同造船所はこれを基に、商船三井グループから受注した大型LPG・アンモニア運搬船を建造する。この船はLPGと重油の二元燃料に対応し、アンモニア積載可能な船型では最大規模という。
積載貨物タンクは従来の8万3000立方メートルから8万7000立方メートルに大型化して経済性を向上。船型の改良により燃費も改善させた。
また、ガスハンドリング技術を活用し、運搬貨物としてのLPGを船舶の推進燃料としても使用できる新システムを採用。燃料としてのLPGは貨物タンク内に確保することでLPG基地における荷役時の柔軟性も確保している。
さらに、燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出しないアンモニアの、将来的な輸送需要増を視野に、アンモニア積載可能な船型としては現時点で最大規模の仕様となっている。