他人の「ナンバープレート」を撮影するのは法律違反? 素朴なギモンに回答する

キーワード :
,
隣のクルマのナンバープレートをスマートフォンで撮影し、その後、自身のものと思われるクルマの車体を撮影している人がいた。ナンバープレートの撮影は個人情報の取得に関する法律に違反するか。

ナンバープレートの役割と目的

ナンバープレート(画像:写真AC)
ナンバープレート(画像:写真AC)

 ナンバープレートの正式名称は「番号票」であり、普通自動車は自動車番号票、軽自動車は車両番号票、原動機付自転車は原動機付自転車番号票など、クルマの種類によって区別されている。

 ナンバープレートが作られた目的は、次のとおりだ。

・所有権を公証する
・登録時の保安基準(安全性)や公害防止基準の適合性を示す
・行政手続き(自動車保管場所証明の取得など)に利用する
・自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の締結時に使用する
・自動車関連の税納時に利用する
・自動車用途を識別する(軽自動車、自家用、貨物など)
・有料道路の料金を収受する
・レンタカー乗り逃げ防止、有償運送の不正防止、交通関連の犯罪捜査、速度違反防止、無謀運転・迷惑駐車の通報をする
・地元の愛着意識、アイデンティティーを表現する

 ナンバープレートは、当該自動車が登録時の各種適合基準に合格していることを示すものであり、保管場所、運転者、用途を証明するルールである。また、所有権を公証することで、各種保険や行政/契約手続きをスムーズに行うこともできる。

 別の言い方をすれば、上記は「クルマの住所を示すこと」といえる。住所がなければ、契約事項や各種証明書を受け取ることができない。また、クルマの住所に特定ナンバーや地域名を入れることで、愛着が生まれる。

 個人情報の管理としては、迷惑駐車、迷惑運転被害、所有車の納税/売買などでナンバープレートから個人情報を取得することがあります。

 個人情報の管理に関しては、迷惑駐車、迷惑運転被害、所有車両の納税/売買に関連して、ナンバープレートから個人情報を取得できる場合がある。

全てのコメントを見る