免許返納後の救世主? トヨタの電動車いす「シーウォークエス」をご存じか

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トヨタが2023年3月に販売とリースを開始した電動車いす「シーウォークエス」。そのポテンシャルとは。

普及に向けた課題

シーウォークエスのウェブサイト(画像:トヨタ自動車)
シーウォークエスのウェブサイト(画像:トヨタ自動車)

 シーウォークエスは、外出時に標準的なコンセントで充電することができる。つまり、孫のいる遠方や買い物先、友人宅などで充電してから帰宅することができるのだ。

 しかし、シーウォークエスに限らず電動車いすが普及するためには、次のような課題を解決する必要がある。

・高齢者が日常的に使用することが自然である認識が薄い
・バスや鉄道などで電動車いすが利用できる体制の促進

 経済産業省によると、電動車いすを使ったことがない人は、「歩く機会が減りそう」という印象を持っているようだ。しかし、使用後の満足度は総じて高い。電動車いすに対する抵抗感をなくすことが重要だ。

 シーウォークエスは、このような課題に対して、スタイリッシュなフォームで抵抗感を軽減している。シーウォークエスのような製品は、歩道を「歩く」ものとして認知される必要がある。

 トヨタは介護保険に対応した「Mobility for all」をスローガンにシーウォークエスを開発した。しかし、すべての人が移動できる街づくりには、鉄道やバスなどの交通機関の連続性が重要だ。

 シーウォークエスが歩行者と一緒に歩くのが当たり前の社会でありたい。

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