免許返納後の救世主? トヨタの電動車いす「シーウォークエス」をご存じか
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トヨタが2023年3月に販売とリースを開始した電動車いす「シーウォークエス」。そのポテンシャルとは。
免許返納者の新たな移動手段

超高齢社会の日本にとって、免許返納後の交通手段の確保は課題だ。
警察庁によると、2019年から2021年までの3年間に免許を返納する人は約155万人。その数に対して、新たな移動手段を検討する必要がある。こうした移動困難者の課題を背景に、トヨタは「Mobility for all」をスローガンに、さまざまな移動手段のひとつとしてシーウォークエスを開発した。
シーウォークエスは満充電で半径4~5kmの走行が可能で、これはほぼ中学校の通学範囲に相当する。この範囲は「地域包括ケアシステム」のエリアと一致している。
地域包括ケアシステムとは、住み慣れた地域で最期まで自分らしい生活をできるだけ長く続けられるよう、支援やサービスを提供するシステムのこと。つまり、シーウォークエスは、高齢者や障がい者が日常生活の範囲内で総合的に利用できるよう、充電機能を持たせているのである。
一方、一般的な電動車いすでは、
・バッテリー切れ
・坂道での走行
など、安全上のリスクがあることが厚生労働省から報告されている。こうしたリスクに対して、シーウォークエスはどのような対策を講じているのか。安全性能をご覧いただきたい。