中国BYDの“本質”を理解できるのは「若者」であり、年配者ではない
BYDヒットの本質は価格ではなく、EVならではの運転の楽しさにある。いったいなぜか。
ハイレベルな各種UIの完成度

これだけ完成度が高ければ、「フィットネスジムと音楽の融合」というまるでMINIのような遊び心のあるインテリアも質感は悪くないし楽しそうだ。優れたデザインの空間は、走りがよければ非常に上質に感じられる――という好例である。
なにより、音声コマンドを中心とした各種UIの完成度が非常に高い。
例えば、「窓を少し開けて」や「音楽をかけて」に対して、まるでアレクサやSiriのように反応する。中央のディスプレーは横位置だけでなく縦位置にも回転させることができ、スマートフォンのような使い勝手が音声コマンドと非常によくマッチする。
このようなドライビング性能からユーザーインターフェースまで含めた総合的な使い勝手と気持ち良い感覚こそ、筆者が考える「EVならではのFun to Drive」である。
もちろん、この音声コマンド機能は、テスラやレクサスなど一部の高級車には標準装備されている。しかし、これが補助金を活用できた場合300万円台で購入できるのだ。この手頃さは、スマートフォンのない生活が考えられず、日常的にゲームを楽しむ20~30代と親和性が高いだろう。
さらにこの10月には、日本市場にさらにフィットするコンパクトEV「ドルフィン」も投入された。こちらは機械式駐車場にも難なく収まるサイズながら、下位グレードの航続距離400kmのモデルは補助金が活用できれば、乗り出しで300万円を切る見通しなのだ。