「ガソリン車排除」で税収減 英国では「走行税」案が噴出、これは脱炭素化につながるのか?
英国の下院運輸委員会が、財務省と運輸省に対して走行距離に応じて税金を課す「走行税」を提案しているが、正式に対処策についての言及がない。今後どうなるのか。
マイル数に応じて料金請求

走行税についてもう少し考えてみたい。
システムとしては、ドライバーが走行したマイル数に応じて料金を請求されるのが基本ではあるが、道路の種類や時間帯に応じて料金を変えることも考えられる。
一番の問題は、走行の距離の測定と管理である。どのように計測するのか。
下院運輸委員会が提案したのは、テレマティクス技術である。これは車に装着する通信機器を使って走行距離やブレーキの踏み方など総合的な運転の情報を発信するもので、日本でも一部の自動車保険に用いられている技術である。英国ではこのタイプの保険は日本よりもずっとポピュラーである。
しかし導入するとなれば、通信機器や送付等、故障やエラーへの対応を含めた問い合わせ窓口等のコストがかかる。
既に車に取り付けている場合は、保険会社との連動が考えられるが、国に運転を監視されることを不快に感じる国民は少なくない。ほかの方法はにないか。
自動車保険のシステムを参考にすると、走行距離の報告には、スマホのアプリを利用した距離測定や、走行距離計の写真を毎月自身で撮影して提出するといったことも考えられるが、集計や管理が相当煩雑になることが考えられる。
ひとくちに導入といっても簡単ではなさそうだ。