最近「ミニバン」「SUV」「トールワゴン」ばかり見かけるワケ かつての“カッコいいクルマ”はどこへいったのか?

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現在、カスタムカー市場で人気のあるクルマは、ミニバンやトールワゴン、各種SUV。いったいなぜか。

現代人が魅力を感じるクルマ

クルマ(画像:写真AC)
クルマ(画像:写真AC)

 では、今多くの人が魅力を感じるクルマとはどんなものなのか。それを知るには、歴代の売れ筋車を振り返るのが一番手っ取り早い。

 しかし、売れているクルマとは、バブル期のお祭り的な人気に彩られたものではなく、総合的に魅力的な商品である。そもそも、先に挙げた過去のカッコいいクルマが、販売台数で必ずしも上位を占めていたわけではない。

 クルマを実用品としてだけでなく、“趣味の対象”としても考えている人たちに人気のあるクルマは何だろうか。雑誌やウェブで紹介されている、いわゆるカスタムカーが人気なのは一目瞭然だ。人気車をより魅力的にするという単純な動機が、カスタムカー市場を刺激するという理屈だ。

 このような経済的な観点から見れば、市場の状況は明らかである。現在、カスタムカー市場で人気のあるクルマは、まずアルファードなどの高級ミニバンや各種のスポーツタイプ多目的車(SUV)。また、ジムニーやランドクルーザーなどのオフロード4WDや、数多くのトールワゴンもカスタムカー市場で人気がある。

 では、いつからこの市場における人気車種の図式が変わったのだろうか。まず、バブル崩壊がきっかけであることはいうまでもない。バブルの崩壊は、メーカーの計画だけでなく、買い手の購買意欲にも大きなきっかけを与えた。

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