新興EVビンファストが米国上場 初値上昇で期待高まるも、冷静に考えたら「前途多難」すぎるワケ
ビンファストの2026年の北米での販売目標は、ベトナムからの輸入60万台を含む年間75万台だが、その道のりは険しいといわざるを得ない。
EV事業の今後

ビンファストはベトナム最大財閥・ビングループの自動車産業である。創業者のファム・ニャット・ブオン氏はベトナムの不動産王として知られ、ビンファストは彼の個人資産10億ドル(約1400億円)を出資するほど肝いり事業となっている。
ビンファストを含むビングループの製造部門は、2023年上半期(1~6月)の連結決算で、税引き前損益が約14兆ドン(約840億円)と、前年同期より約2兆ドン減少したが、EV事業への先行投資がかさみ、赤字が続いている。
今回の上場により、ビンファスト株の99%を保有するブオン氏の総資産は390億ドル増えたとされ、今後1年半の間に戦略投資家や機関投資家からの資金調達を見込んでいるほか、海外市場でディーラーと提携する計画も明らかにしている。
潤沢な資金調達で販売が軌道に乗れば、目標とする2025年の黒字化は達成できそうで、次の試金石は販売網の拡大だろう。