車が浸水したらどうする? 「豪雨災害」増加の今、学ぶべき対処法とは

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いつ豪雨に遭い、走行中に冠水に見舞われるとも限らない。ということで今回は、いざというときに備え、車が浸水したときにどうしたらいいのか。

車内に閉じ込められたら

浸水時の脱出方法(画像:JAF)
浸水時の脱出方法(画像:JAF)

 日本自動車連盟(JAF)が行った実験によると、30cmの浸水深のとき、時速10kmでは設定コース30mを問題なく完走できたという。

 時速30kmでも同様に完走はできたが、巻き上がる水量が増えたために、エンジンルームに水が入った。間一髪、というところだろうか。実際、60cmの浸水深でもテストが行われたが、時速10kmの時点で実験中にエンジンが停止したとのことだった。

 車の底面以上の水深でも、ある程度までは走り続けられるようだ。だからこそ、「やばい」と思ったときには、エンジンがストップし立ち往生――という事態にもなりかねない。

 万が一、車内に閉じ込められた場合は次の手順で脱出を試みる。

1.シートベルトをはずす
2.緊急脱出用ハンマーでガラスを割る
3.ガラスが割れない場合は、外の水位との差が小さくなったタイミングを計って脱出

 緊急脱出用ハンマーは、国土交通省も車内に常備することを推奨している。緊急時はシートベルトがはずれない場合があるので、シートベルトカッターが付いているものがよいようだ。手が届く範囲に固定しておき、エンジンが停止して身動きが取れなくなってしまったらカッター部分でシートベルトを切り、ハンマーを使い窓を割って脱出する。窓は、サイドウインドーか後方のリアウインドーを選ぶ。フロントガラスは割れにくい構造になっているためだ。

 もしガラスが割れなかったり、そもそも脱出用ハンマーを常備していなかったりする場合は、とにかく落ち着いて待つ。次第に車内に水が入ってくるが、慌ててはいけない。車が完全に水没し、車内外の水圧差が小さくなったときこそ、脱出のチャンスだからだ。

 JAFは、高架下のアンダーパスの浸水を想定して行った「ドア開けテスト」も行っている。浸水し始めのときは、水深60cm、90cm、120cmのいずれの場合もドアを開けることはできなかった。一方、完全に車が水没すると、水圧の差が小さくなり、いずれの水深でもドアを開けることができたという。

 緊急時には落ち着いてタイミングを見計らい、ドアが開きそうな感触を得たらすかさず脱出することが大切なようだ。

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