「軽自動車には軽油?」要注意! 燃料の入れ間違い、1カ月で100件超 JAF調べ
帰省などによる長距離移動が増える年末年始を前に、JAFは、2022年10月の1カ月間に出動した「燃料の入れ間違い」件数を発表した。
「レンタカーで間違い」も

帰省などによる長距離移動が増える年末年始を前に、日本自動車連盟(JAF)は12月26日、2022年10月の1カ月間に出動した「燃料の入れ間違い」件数を発表した。車両トラブルの予防が狙い。
発表によると、2022年10月1日(土)~10月31日(月)の1カ月間、JAFが出動した「燃料の入れ間違い」による救援は105件。そのうち、ガソリン車に軽油を給油してしまったケースは全国で57件、ディーゼル車にガソリンを給油してしまった件数は39件だった(判明分のみ)。
現場での聞き取り調査によると、「レンタカーを借りて普段の車両と違ったため」「軽自動車なので軽油を入れた」などの理由が挙がり、ドライバーの認識不足がトラブルにつながったケースが見受けられたという。
ガソリン車に軽油を入れた場合、はじめの症状としてエンジン出力が下がり加速が鈍くなる。そのまま走り続けて供給される燃料が100%軽油だけになると、黒い排ガスが出て、やがてエンジンが止まってしまう。JAFは「エンジン始動前、すぐに正しい燃料を入れ替えれば大きな問題にはならないので、間違いに気付いたらJAFに連絡するなど、早急な対処をお願いいたします」と呼び掛ける。
帰省時は、レンタカーやシェアカーなど、マイカーではない車両や初めて乗る車両を運転、給油する場合もあり得る。セルフ式給油スタンドの割合も増えている。JAFは「自身で給油をする際は、必ず車検証や取扱説明書で燃料の種類を確認するようお願いいたします」とコメントしている。