昭和レトロな自販機の宝庫 「オートパーラー」はなぜ今でも残っているのか

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「オートパーラー」をご存じだろうか。日本語に訳せば、さしずめ「全自動飲食店」といったところだろうか。一般的には昭和40年代後半から昭和50年代にかけて増えたといわれている。

食品自販機の衰退

食品自販機が並ぶ様子(画像:Merkmal編集部)
食品自販機が並ぶ様子(画像:Merkmal編集部)

 人件費がかからず、手軽に設置できる食品自販機は活況を呈した。とりわけ、郊外型のアミューズメント施設に増えていった。

 しかし、この記事には続きがある。そこに書かれていたのは、食品自販機がその後たどった道だった。

「本格的に市場を拡大していくためには様々な問題を克服していく必要がある。まず商品性だが、食品である限りは必ず飽きが生じること。顧客が商品に飽きてコンビニなどに弁当を買いにいくようになったら「その自販機はおしまい」。そうならないために、商品の入れ替えを定期的に行うことが欠かせない。したがって、供給側としては商品の品ぞろえを十分にしておかねばならない」

 猛烈な商品開発力で多くの弁当を入れ替えられたコンビニに対して、食品自販機が販売できる数は限られていた。結果、顧客に飽きられた。

 そして1997年以降、食品自販機に関する経済紙の報道は途絶えた。

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