昭和レトロな自販機の宝庫 「オートパーラー」はなぜ今でも残っているのか

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「オートパーラー」をご存じだろうか。日本語に訳せば、さしずめ「全自動飲食店」といったところだろうか。一般的には昭和40年代後半から昭和50年代にかけて増えたといわれている。

「オートパーラー」とは何か

昭和レトロな食品自販機(画像:Merkmal編集部)
昭和レトロな食品自販機(画像:Merkmal編集部)

 いきなりだが、「オートパーラー」をご存じだろうか。日本語に訳せば、さしずめ「全自動飲食店」といったところだろうか。「オートレストラン」「オートスナック」などとも呼ばれるが、今回はオートパーラーで統一する。

 オートパーラーは全国の主要国道沿いに多く見られた。一般的には昭和40年代後半から昭和50年代にかけて増えたといわれている。

 多くの店内では壁沿いに、

・「うどんそば」などと描かれた麺の自販機
・トーストサンドの自販機

などが並ぶ。また、ゲーム機を設置している店舗も多い。現在でも残る店舗は昭和が真空パックされたような空間として、昭和レトロブームで再注目されている。オートパーラーの名前を冠して存続しているのは、

・オートパーラーまんぷく(埼玉県久喜市)
・オートパーラー上尾(埼玉県上尾市)
・オートパーラーシオヤ(千葉県成田市)

などだ。前述のとおり、呼び名はさまざまなため、オートパーラーの名前を冠していない同類店舗も多く存在する。

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