新型ホンダジェットが「米国富裕層」の心を鷲掴みにするワケ 単独パイロットの夢実現か

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ホンダエアクラフトカンパニーは2021年、「ホンダジェット2600コンセプト」のモックアップを公開していた。これが今回発表された機体だ。最大離陸重量が8t級になると見られる。

高性能に定評のあるホンダジェット

ホンダジェット新型機のイメージ(画像:ホンダエアクラフトカンパニー)
ホンダジェット新型機のイメージ(画像:ホンダエアクラフトカンパニー)

 2015年に連邦航空局(FAA)の型式証明を取得したホンダジェットHA-420は、最大離陸重量が4.5~5tのVery Light Jet(VLJ)と呼ばれるカテゴリーの小型ビジネスジェット機だ。

 VLJカテゴリーは比較的新しい市場で、双発プロペラ機などが多かった富裕層の自家用機需要や、社員の拠点間移動といったビジネス需要に、高速な小型ジェット機の選択肢が加わったものである。

 ホンダジェットHA-420の競合機種として、老舗セスナ社のサイテーション・マスタング(セスナ510)や、旅客機メーカーであるエンブラエル社のフェノム100(EMB-500)などが先行していたが、HA-420はクラスを超えた性能と斬新な設計で、たちまちベストセラーとなった。

 HA-420は競合機種より高速・高高度での巡航が可能で航続性能が高く、客室の広さも抜きんでていた。従来の常識を破ってエンジンを翼上面に取り付け、後部胴体のエンジン支持構造を不要としたことで、長い客室を確保できたのである。

 また、ホンダはHA-420の開発にあたって、軽量で燃費に優れたHF-120エンジンをゼネラル・エレクトリック(GE)と共同で開発していた。共同開発とはいえ、もともとはホンダ独自で開発を進めたHF-118が原型で、同社が1986(昭和61)年に開始した航空機用ジェット・エンジンの研究が実を結んだ製品化だった。

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