日本ハム新球場「新駅開業」 結局どんなメリットがあるのか?
「新駅優先利用権」行使の案も

BP開業前、観客の4割がJRを利用することが計画され、球場が満席となった場合、約4割の1万3500人がJRを利用すると想定されていた。
札幌方面と恵庭・千歳・苫小牧方面の割合は人口比でおよそ85:15であり、この割合を当てはめると、札幌方面への帰宅客は、1万1500人強となり、およそ13本の普通・快速列車が必要である。
平日21時台の札幌方面行き定期列車本数は特急を含め9本(これに臨時列車の増発分が加わる)であり、1時間50分程度ですべての帰宅客を札幌方面へ輸送できる計算となる。BP運営会社のファイターズスポーツ&エンターテイメント(北海道北広島市)は
「試合後の球場内飲食店舗の営業時間延長やファイターズガールによるダンスレッスンなどを実施している」(事業統轄本部広報PR部)
と、BPの帰宅客分散対策を説明する。
それでも、万が一、簡素なホームでは集中する乗客をさばききれないとの懸念がある場合、入場制限をすればよい。あるいは、北広島市のふるさと納税における返礼品として、
「新駅優先利用権」
を付与するのも一案である。
なお、新駅開業後も鉄道と反対側に当たる一塁側では、新駅までスムーズに移動できた場合でも徒歩7~10分程度を要すると予想されるため、一塁側の目の前にあるバス停から乗車できるバス利用の需要は残ると筆者は考えている。
新駅設置に当たって、最優先に考慮されるべきなのは、球場に足を運ぶ観客やBPのレジャー施設の利用客である。新駅が開業すれば、BPを訪れやすくなり、リピーターとなるプロ野球観戦客や施設利用者が増えて、経済効果が高まる。そして、駅前開発とセットで行えば、まちづくりにも寄与する。
ファイターズ スポーツ&エンターテイメントは
「新駅誕生は、北海道ボールパークプロジェクトの『フェーズ2』にあたる。駅は人々が集う街づくりには欠かせないスポットで、混雑緩和やアクセス至便等が期待される」(事業統轄本部広報PR部)
と新駅開業を心待ちにする。一日も早い新駅開業を願うばかりである。