日本ハム新球場「新駅開業」 結局どんなメリットがあるのか?

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北海道ボールパークFビレッジの隣接地にはJRの新駅の建設が計画されている。新駅の開業メリットに答えるには、球場アクセスの現状や特性を理解する必要がある。筆者の視察や体験を基にして、この疑問について回答する。

球場アクセスの現状と特性

新駅案(画像:JR北海道)
新駅案(画像:JR北海道)

 BPの隣接地にはJRの新駅の建設が計画されている。新駅の開業メリットに答えるには、球場アクセスの現状や特性を理解する必要がある。次に、上記の視察や体験を基にして、この疑問について説明する。

 球場アクセスの特性のひとつに、試合開始前と試合終了後で観客による利用の集中度合いが大きく異なることがある。試合開始前は利用が分散するため、それほど大きな問題は起こらない。

 平日のナイトゲームは、仕事や学校の帰りに立ち寄る人が多いため、試合開始後1時間半くらいまでは観客の入場が続くことが多いが、試合開始時刻直前に球場最寄り駅の混雑が増す傾向にある。一方、土曜休日のゲームでは、試合開始後の入場は平日と比べると少なく、試合開始時刻の1時間前辺りから、徐々に球場最寄り駅の混雑が激しくなる傾向にある。

 サッカーと異なり、野球は試合終了時刻がまちまちだが、試合終了後は平日と土曜休日ともに、試合終了直後は帰宅客が球場最寄り駅に集中する点はサッカーと共通する。ただし野球の場合、序盤からホームチームが劣勢の場合、中盤から球場を離れる観客が増えるため、試合終了直後の混雑は比較的緩やかになることもある。

 また、野球はサッカーよりも試合時間がただでさえ長いため、試合が長引くと、ホームチームが優勢の場合でも、特にナイトゲームでは、試合終了前に球場を離れる観客が増える。

 最も対応が必要なのは、満席で、かつホームチームが優位または僅差で競り合っている試合である。こうした試合では、終了直後に非常に多くの観客が集中するため、混雑が激しくなる。球場アクセスに対応する際には、

・天候
・対戦チーム
・人気選手(特に先発投手)の出場
・観客数
・試合展開

などの変数を基本要素としつつ、それぞれの球場および交通機関の特性(駅との距離、鉄道利用割合、鉄道の輸送能力など)を加えて、想定されるパターンを詳細にシミュレーションしておく必要がある。

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