日本ハム新球場「新駅開業」 結局どんなメリットがあるのか?
費用が膨大になる理由

費用および工期を多く要するのは、
「島式ホーム1面+4線および引き上げ線設置」
という大がかりな構造が想定されているからだ。
参考になるのが、プロ野球ヤクルトの地方開催の会場などになる「坊っちゃんスタジアム」(愛媛県松山市)最寄りの市坪駅である。同駅は、上下線の外側にそれぞれに設けられた簡素な相対式ホームでプロ野球の観客輸送に対応している。また、スタジアムのイベント開催時には、市坪駅に特急が臨時停車する。
JR北海道は
「特急と快速エアポートを新駅に止めない」
ことを想定しているが、相対式ホーム設置案であれば、追い越し線が設置されないため、特急と快速も新駅に停車させる必要がある。
「北海道の鉄道を活かそう!」と積極的に発言しているライトレールの交通コンサルタント・阿部等氏は、
「混雑時に特急・快速を止めることで輸送力増強、JRの増収かつ通過線は無用となる。臨時列車の折り返しは、(北広島駅の隣の)島松駅の中線に6両×3本を止められる信号改修の方が得策だ。線路を動かさずホームふたつのみの新設で、20億円、2年以内に開業できる」
と提案する。
一方、まちづくりの観点から新駅の必要性を唱えるのは、前出の北広島市の柴氏である。同氏は
「新駅周辺には住宅がある。新駅はBP利用者だけなく、通勤・通学などの日常的利用も期待できる」
と説明する。新駅が開業すれば、BP周辺から札幌市内などへの通勤に自家用車を利用している層を、鉄道へシフトさせることができる。また、BP内のマンション住民の利用も見込めるだろう。
さらに早く新駅を実現するための一手としては、水戸方面のみホームを設置している常磐線偕楽園(かいらくえん)駅と同様に、千歳(ちとせ)線札幌方面のみにホームを設置する方法もある。これだけでも、相当の道路渋滞緩和効果を見込めるはずだ。