日本ハム新球場「新駅開業」 結局どんなメリットがあるのか?

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北海道ボールパークFビレッジの隣接地にはJRの新駅の建設が計画されている。新駅の開業メリットに答えるには、球場アクセスの現状や特性を理解する必要がある。筆者の視察や体験を基にして、この疑問について回答する。

JR北海道による提示額の背景

新駅案(画像:JR北海道)
新駅案(画像:JR北海道)

 以上の背景を踏まえ、球場アクセスを検討する必要がある。

 JR北海道が2019年12月11日に公表した「北海道ボールパーク(仮称)開業に伴う新駅案の検討状況と北広島駅の改修計画について」では、

1.ナイター終了時など、一時的にお客様が集中しても安全にご利用いただける設備
2.快速エアポート等の列車通過時のお客様の安全を考慮した構内配線
3.新駅始発の臨時列車対応可能な引き上げ線の設置
4.ボールパークからのスムーズな移動ルートの確保

を考慮し、島式ホームの両側に上下線の線路を配置し、さらに外側には通過線を設ける新駅案と、駅部分の工事費(概算)として80~90億円規模の金額を提示した。

 しかし2023年3月、JR北海道は

「当初想定していなかった昨今の労務賃金や資材価格の上昇」(同社広報部)

にともない、115~125億円程度を要することを明らかにした。JRが提示した額は、同市の2023年度一般会計予算約306億円の約4割にも及ぶ金額である。

 北広島市経済部次長兼ボールパーク推進連携室長の柴清文氏によると、

「JRが提示した額で合意することは難しいため、JRに工事費圧縮をお願いしている」

という。開業が遅れれば、渋滞悪化による緊急車両の通行や、混雑の敬遠による観客動員減につながりかねない。

 観客の多くは札幌周辺へ帰宅するが、ナイトゲームの試合展開次第では終電に間に合わない地域も出てくる。JR北海道広報部は、「北広島市からは2023年3月の議会が終了した後、再調査を依頼された」ことを明らかにしたうえで、

「新駅に必要とする機能は確保し、整備費用の縮減、工期短縮といった市の意向に応えられるよう計画の見直しをしたい」

との考えを示す。

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