子育て世帯の最強助っ人? 「MaaS」という名の、希望に満ち満ちた移動サービスとは
各地で広がる挑戦

横浜市のような子育て世代向けのサービスは、全国でも広がりを見せている。
現在、国土交通省と経済産業省では「スマートモビリティチャレンジ」というプロジェクトを推進しており、各地でMaaSの実証実験が行われている。これは日本国内での新たなモビリティサービスの実装に向け、地域と企業の共同を促すというプロジェクトだ。
2019年には実験の対象地域として全国52地域が選定されており、各地で先行的に新時代のモビリティサービスの社会実装に向けて日々実証実験などが行われている。
実際、MaaSの子育てシーンにおける活用として
「定額を支払えば自宅から半径2km圏内を何度でも移動できる」
といったタクシーのサブスクリプション実証実験が各地で始まっている。
雨の日や、荷物が増える月曜や金曜の保育園送迎はもちろん、子ども同伴の買い物といった際にも、子育て世代が手軽に利用できることをイメージしているのだ。保育園送迎などの場面では、園周辺における混雑などの交通リスクの回避にも一役買ってくれることが期待されており、子育て世代の強い味方になることだろう。
また、山口県美弥市では「部活動MaaS」という取り組みの実証実験も始まっている。これは地域の合同部活動実施にあたり、会場までの生徒送迎を乗り合いタクシーで運行するというものだ。
この部活動MaaSでも人工知能(AI)による乗り合い配車システムを採用している。保護者にとっては送迎の負担が軽減され、さらに子どもが交通事故やトラブルから守られるという面でも安心できるだろう。このように子どもが本当にやりたいことを思い切りできる環境が地域一体となって作られていくのは、非常に喜ばしいことだ。
国と地域が主体のスマートモビリティチャレンジにより、今回紹介したような
「子育てに直接関係するMaaS」
が今後さらなる広がりを見せてくれることを期待せずにはいられない。