トヨタ、売上高が過去最高 「内燃 = 悪」レッテルを自力で剥離、BEV「150万台」ブチ上げももはや織り込み済だったのか

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2022年度、トヨタはそのグローバル生産/販売ともに過去最高を記録した。好成績の大きな要因となったのは海外での実績だ。その背景にある事実とは。

順風満帆とはいえないワケ

2021年、主要メーカーの電気自動車販売台数推移(画像:マークラインズ)
2021年、主要メーカーの電気自動車販売台数推移(画像:マークラインズ)

 しかし業績回復とは言え、その行く先が順風満帆というわけでは決してない。トヨタにとって最大の問題は、この先、内燃機関を使うHVとPHVがどこまで市場で販売できるかということに尽きるだろう。

 これに関しては、結局のところ、今後の世界的な

「脱炭素に向けた進み方次第」

というのが判断を難しくしている。

 内燃機関に必須な燃料について、その供給が途絶えることはまずありえない。化石燃料以外にも、

・水素燃料
・バイオ燃料
・水素/二酸化炭素合成燃料

など選択肢はいろいろある。

 問題は需要に見合っただけの供給量が確保できるのかということだ。そしてそのコストだが、どうしても必要とあらばそれらのクリアはさほど難しいことではない。企業もそれに属する人間も、深刻な危機の前には迅速かつ優れた能力を発揮するのが常である。

「内燃機関 = 悪」というレッテル

トヨタ自動車の佐藤恒治社長(画像:トヨタ自動車)
トヨタ自動車の佐藤恒治社長(画像:トヨタ自動車)

 問題なのは社会的に内燃機関が

「完全な悪」

と全否定されることである。昨今の欧州連合(EU)や中国、さらに北米を見ると、基本的にはそちらの方向を目指している。

 ここでは、状況が明確になるまで現状維持で静観するのもひとつの手ではある。しかしビジネスとして自動車産業に関わっていくのであれば、どの様な状況にも即座に対応できるシステムを構築しておかなければいけない。

 たとえそれが現実的ではないと思われていても、いざ市場から要求された時点で商品を迅速に提供できなければ自動車メーカーとしての存続は難しくなるということである。

 トヨタの場合、これまでハイブリッドに注力して来たこともあり、BEVでは後れを取ってきたことは否めない。ごく近い将来に向けてのトヨタに必要なのは、中国および北米市場での需要を満たすことができるBEVの開発と量産だろう。

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