トヨタ、売上高が過去最高 「内燃 = 悪」レッテルを自力で剥離、BEV「150万台」ブチ上げももはや織り込み済だったのか
2022年度、トヨタはそのグローバル生産/販売ともに過去最高を記録した。好成績の大きな要因となったのは海外での実績だ。その背景にある事実とは。
蓄積されたリスク対応

後者については、ロシアを中心とした東欧地域のサプライチェーンの混乱が問題の引き金となった。
その結果、深刻な問題として顕在化したのは、主として電子部品の大幅な供給不足。かくして世界中の多くの自動車メーカーは減産、もしくはサプライチェーンの再構築を求められることとなった。
一口にサプライチェーンの再構築といっても、普段から危機感を持って対応しているかどうかによってその結果は大きく異なる。トヨタは長きに渡る海外生産の過程で、急激な減産/増産の繰り返しなど、その対応ノウハウを十分に蓄えていた。
今回の生産/販売実績を伝えた公式リリースでは、
「依然として部品供給の不安は残っている」
とされていた。しかし、その最終解決に向けての道筋のめどは立っているはずである。
ここ数年のコロナ禍とロシア-ウクライナ紛争は、確かにトヨタにとっても決して少なくない影響があった。一方、コロナ禍は2023年に入って沈静化しつつある。さらにロシア-ウクライナ紛争もまた長期化とともにその影響を回避できる可能性も大きくなった。
そして、これらを全て戦略的にクリアしてのグローバルでの業績回復だったということである。