新幹線で九州から大阪へ車エビ輸送実験 JR西・JR九州・佐川が貨客混載の事業化を検討

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JR西日本、JR九州、佐川急便の3社が、新幹線を使った貨客混載輸送の事業化に向けた検討を開始。鹿児島中央~新大阪間で活車エビを運ぶ実証実験を行う。

「鹿児島中央→新大阪」で実証実験

検討中の貨客混載輸送の枠組み(画像:JR西日本)。
検討中の貨客混載輸送の枠組み(画像:JR西日本)。

 JR西日本とJR九州、佐川急便は2021年9月24日(金)、山陽・九州新幹線で荷物を運ぶ貨客混載輸送の事業化に向けた検討を始めたと発表した。

 佐川急便の荷物を新幹線の鹿児島中央~新大阪間で運ぶ。新幹線内で荷物は、車内販売の準備スペースで保管する。鹿児島中央~博多間はJR九州グループ、博多~新大阪間はJR西日本、集荷先から駅までと駅から配達先までは佐川急便がそれぞれ請け負う。新幹線の定時性や速達性の高さを生かす。

 10月1日(金)からは、鹿児島県東部の串木野港から大阪市福島区内の飲食店に活車エビを運ぶ実証実験を実施。列車は鹿児島中央8時50分発・新大阪12時38分着の「みずほ614号」を使う予定だ。

 なお、新幹線の貨客混載輸送は、すでにJR九州と佐川急便で九州新幹線(博多~鹿児島中央)の区間で事業化している。今後、JR西日本と佐川急便でも山陽新幹線(新大阪~博多)での事業化を検討しているという。

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