スターフライヤー3年3か月ぶり黒字転換に見る、シン「プレミアム・エアライン」誕生の兆し 大手との価格競争乗り越えられるか

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スターフライヤーが2023年1月に発表した2022年度の第3期四半期は、3年3か月ぶりに黒字に転換した。その背景に迫る。

九州企業同士で業務提携も

ムーンスターの製品を持つスターフライヤー社員(画像:ムーンスター)
ムーンスターの製品を持つスターフライヤー社員(画像:ムーンスター)

 資金面では2022年8月に九州企業の雄・ジャパネット(長崎県佐世保市)との資本業務提携を発表。2023年3月からは提携の第1弾として機内誌を同社と共同制作。第2弾として機内放送も新たにジャパネットのBS放送局「BSJapanext(ビーエスジャパネクスト)」の番組を視聴可能とした。

 また同じく九州を代表するムーンスター(福岡県久留米市、旧月星シューズ)のパンプスをスターフライヤーの新入社員が使用したり、2022年秋から行っていた機内でのJR九州乗車券の販売期間を9月まで延長発表したりするなど、地元九州企業との業務提携やPRは活発だ。

 経営が変わり、業務提携先も変わるなかで、失敗すると言われたプレミアム戦略を貫くスターフライヤー。長期にわたる赤字経営でも破綻がなかった同社には、顧客至上主義をうたう、全く異なる分野の世界的な会社の姿が重なる。それは米アマゾン・ドット・コムである。

 1995年にビジネスを開始した際、同社は「地球上で最もお客様を大事にする企業」であることを使命と定義づけた。その「提供する価値」は

「お客様がオンラインで求めるあらゆるものを検索、発見し、可能な限りの低価格で提供する」

ことである。

 今でこそ世界で3兆円以上の年間純利益となっているが、2014年までは、通年でほとんどの年が赤字だったことはよく知られている。2014年も世界で2億7400万ドルの利益に過ぎず、日本円で400億円程度というのは当時の企業規模からしても極めて少額である。

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