バイク業界を襲う「2035年問題」 ガソリン車“新車販売ゼロ”が導く行方は天国か地獄か、メーカー「EV一辺倒打破」発言に見る正しき未来像とは

キーワード :
,
東京都は、電動バイクや燃料電池バイクなど、走行時に排気音や排出ガスを出さない二輪車をゼロエミッション・バイクと定義づけている。今後、業界はどうなるのか。

新たな“水素エンジン”に期待か

カワサキが開発にいそしむ水素エンジンに期待?(画像:写真AC)
カワサキが開発にいそしむ水素エンジンに期待?(画像:写真AC)

 世界的にEV化が進むなか、注目を集めているのがカワサキの水素エンジン搭載バイクだ。2022年のEICMA(ミラノモーターサイクルショー)において、カワサキは水素エンジンの展示をおこなった。カワサキは2010年から次世代エネルギーとして水素に着目しており、水素を製造・運搬・貯蔵・使用するための技術開発を進めてきたのだ。

 EICMA 2022で展示された水素エンジンは、水素に着目した技術開発の結果のひとつとなる。カワサキは、Ninja H2の998cc並列4気筒スーパーチャージドエンジンをベースにして、水素燃料を直噴する燃料供給システムを開発した。

 公開されたイメージを見ると、本来は荷物の積載場所であるパニアケース(バイク車体の後方左右に付けるハードケース)に水素燃料タンクが搭載されている。実際に販売する際は、積載スペースを確保するために燃料タンクをどこに積むかは課題となるだろう。

 しかし、EICMA 2022で展示された水素エンジンは単なる絵に描いた餅ではない。実は同型のエンジンをオフロード四輪車に搭載して、すでにデモンストレーション走行をおこなっているのだ。

全てのコメントを見る