危険すぎる京成本線荒川橋梁 周囲より「3.7m低い」堤防で首都水没危機、しかも工事が2037年度まで終わらない

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京成本線の荒川橋梁は都内の荒川「最大の弱点」とされている。いったいなぜか。

歴史から学び迅速な対応を

京成本線荒川橋梁。令和元年東日本台風での堤防越流まで約3mの時。2019年10月13日撮影(画像:内田宗治)
京成本線荒川橋梁。令和元年東日本台風での堤防越流まで約3mの時。2019年10月13日撮影(画像:内田宗治)

 京成本線荒川橋梁の架替は、上流側約15mの所に現在の橋梁に並行して高さを約4m上げ長さ435mの3径間連続下路トラス橋を造る。

 堤防へのアプローチ部分の線路建設も必要で、事業範囲は約1.5kmとなり、その用地買収は2023年2月現在約80%が完了している。総事業費は730億円だ。

 工程としては、新しい橋に切り替えた後、現在の橋台を撤去し堤防のかさ上げ、拡幅を行うものである。アプローチ部も現在の築堤等から高架橋へと変更する。

 工程のなかでも、堤防のかさ上げ段階までの工事をもっと急ぐべきである。災害が起きてから悔やんでも遅いのは、これまでの歴史が幾度も示している。

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