ANAの羽田「大型電子看板」撤去に賛否両論! 人命救える設備の今後を簡単に決めてよいのか 「なんでもスマホ」時代に見る公共スペースのあり方とは
1月末、大型デジタルサイネージの撤去に関するANAのツイッター投稿について、インターネット上で賛否両論が渦巻いた。問題の本質は何なのか。
ネットで賛否両論渦巻く撤去

1月の末に全日本空輸(ANA)が、「羽田空港第2ターミナルの保安検査場上部に設置していた大型デジタルサイネージは、2023年2月9日を持って撤去いたします」と、ツイッターに投稿した。以降、大型デジタルサイネージの撤去についてインターネット上で賛否両論が渦巻き、一部では真冬の寒さを忘れるような熱気に包まれていた。
なお、撤去するのは大型デジタルサイネージだけであり、出発フロア中央左右のデジタルサイネージや各所小型モニターは残すとしている。これだけであるならば、「ああ、撤去するんだ」で済まされていたのかもしれない。しかし、
「今後は、お客様のモバイルデバイスへ必要な情報をお届けしていきます。ぜひ#ANAアプリをご活用ください」
との文言が付け加えられており、アプリへの誘導が火に油を注いだ形となった。
大型デジタルサイネージ撤去に対する反応は、反対派が多くを占めていた。主な意見は以下のとおりだ。
「いちいちスマートフォンを立ち上げなければならいのか」
「スマートフォンを持っていない人、あるいは不慣れな人はどうするのか」
「荷物が多かったり、子供同伴だったりすると不便」
「海外からの旅行者はどうするのか」
このほか、「パタパタの時代から空港を利用していて、大型掲示板が無くなるのは残念」といったノスタルジックな感想や、「ANAはお金に困っているのか」といったものまであった。
念のため、
「まず見ないので問題ない」
「スマートフォンの方が便利」
など、肯定派の意見もあるにはあったことを付け加えておく。