転落防止の強い味方 「昇降式ホーム柵」は関東でも広まるのか

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ホームの転落防止や接近する列車との接触を防止するホーム柵。昇降式、可動式、それぞれのメリット・デメリットとは。

バラエティー豊かなホームドア

昇降式ホーム柵(画像:写真AC)
昇降式ホーム柵(画像:写真AC)

 近年、JRや私鉄の駅にホームドアの導入が進められている。

 ホームドアとは、ホームの転落防止や接近する列車との接触を防止する設備で、国土交通省によると、2020年末の段階で943の駅に導入されている。

 ホームドアの種類は意外と多く、私鉄を含めればパイプ式、センサー付き固定柵などバラエティー豊かだ。

 JRにある主なホームドアでは、都内で主流になっている可動式ホーム柵(ハーフハイト型)と、大阪府内で主に稼働している昇降式ホーム柵がある。駅を日頃利用している人なら、一度は見たことがあるだろう。

 特に関西で採用されている昇降式ホーム柵には、可動式ホーム柵とは異なり、革新的なポイントがあるため、導入する駅も増えている。一体どのようなポイントなのか、両者の性能を比べながら見ていこう。