トヨタ・ハリアーはなぜ「旧型モデル」がやたらと人気なのか?

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ハリアーは四半世紀にわたってフルモデルチェンジを繰り返してきたが、一部の間では「新型よりも旧型」を推す声も少なくない。いったいなぜか。

旧型のみの機能も

「2.0L直噴ターボエンジン」を追加した3代目ハリアーのターボモデル(画像:トヨタ自動車)
「2.0L直噴ターボエンジン」を追加した3代目ハリアーのターボモデル(画像:トヨタ自動車)

 実はエンブレムのほかにも、旧型にしか備わっていない部分がいくつかある。例えば、2017年に3代目ハリアーはマイナーチェンジを実施し、「2.0L直噴ターボエンジン」を搭載したグレードをラインアップした。

 しかし新型ではガソリンターボの設定がなくなり、新型ダイナミックフォースエンジンを搭載している。もちろん動力性能においては新型の方が勝っているが、ターボ車特有の豪快な加速感を味わいたい場合は旧型に軍配が上がる。

 また旧型に搭載されていたアイドリングストップ機能が、新型では非装着となっているため、インターネット上では

「アイドリング時の微振動が気になる」

という声も少なくない。

 極めつけは車両価格をもとに旧型を選ぶ人もいる。中古車情報サイト「カーセンサー」の情報を見ると、中古平均価格は

・初代:58.9万円
・2代目:91.5万円
・3代目:269.8万円

と、リーズナブルな価格で手に入れられる。

 一方、現行モデルとなる4代目の中古平均価格は430.4万円。当然新しいモデルになるにつれて価格もアップしているが、どの年式であってもラグジュアリー感あふれるデザインは変わらないため、最新技術などにこだわらなければ旧型を選んでも特に不便さはない。

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