トヨタ・ハリアーはなぜ「旧型モデル」がやたらと人気なのか?

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ハリアーは四半世紀にわたってフルモデルチェンジを繰り返してきたが、一部の間では「新型よりも旧型」を推す声も少なくない。いったいなぜか。

新型より旧型を好む理由

鷹のエンブレムがフロントグリルに装着された3代目ハリアー(画像:トヨタ自動車)
鷹のエンブレムがフロントグリルに装着された3代目ハリアー(画像:トヨタ自動車)

 現行の4代目と過去モデルで比較した際、大きな違いは

「プラットホーム(車台)の変更」

が挙げられる。

 4代目ではTNGA(Toyota New Global Architecture)の「GA-Kプラットホーム」を採用することで、これまでとは一線を画す走行性能と乗り心地の両立を実現。ボディ剛性も1.78倍アップしており、旧型モデルから大幅な進化を果たしている。

 このような点から見ると「新型モデルの方がよい」と感じるかもしれないが、旧型派がどうやら注目しているのはデザインのようだ。

 中でも現行モデルに対して落胆の声が上がったのは、エンブレムの変更だ。もともとハリアーのフロントグリルには、車名の由来にもなっている鷹科の「チュウヒ」をモチーフにしたエンブレムが添えられていた。しかし、4代目では他のトヨタ車と同じ「トヨタエンブレム」が装着されている。

 これまでハリアーは「トヨペット店」でしか販売されていなかったが、新型は「トヨタ店」「カローラ店」「ネッツ店」を含む全店舗で販売をおこなう形になった。それにあわせて、エンブレムもトヨタマークへと変更されることになったのだ。

 一見するとわずかな変更点に思えるが、車のエンブレムはいわば車種のイメージやブランドを象徴する証しである。こだわりが強い人ほど、違いが気になってしまう。

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