全国で進む「無人駅」活用! 文化発信狙うも、ベストはやはりコンビニか

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現在、無人になった駅舎を利用して地域の拠点として活用する動きも盛んになっている。いったいどんな取り組みがあるのか。

利用者のある駅も無人化対象に

十文字駅(画像:(C)Google)
十文字駅(画像:(C)Google)

 地域の玄関口でも模索は続いている。

 JR東日本は奥羽本線の十文字駅(秋田県横手市)を、2023年3月のダイヤ改正時に無人化すると同市に通知した。

 十文字駅は利用者皆無のローカル駅ではなく、内蔵の街並みやまんが美術館といった観光拠点の玄関口になっている。同エリアは市内で横手駅周辺に次ぐ副拠点とされている。そんなエリアにある駅ということもあり、この通知は地域で大きな話題となった。

 結果、横手市は簡易委託を受けて駅業務を引き継ぐことを決めた。横手市は観光拠点として十文字駅周辺の整備を進めている最中で、無人化は観光振興の痛手になると危惧したためだった。

 今回は周辺が観光地であるため、整備も比較的容易だろう。だが周囲に目立った施設のない無人駅となると話はまた別だ。

図書館化した例も

無人化前の香住駅(画像:(C)Google)
無人化前の香住駅(画像:(C)Google)

 山陰本線の香住駅(兵庫県美方郡)は2021年に無人化された。その後、駅舎を使って図書館がオープンした。

 この駅にはもともと本棚が設けられていたが、あまり活用されていなかった。そこで無人駅となったことを機に、図書館として整備されたのだった。

 企画は同地出身の若者らによるもので、一般の図書館とは異なり、参加者がえりすぐりの1冊を持ち寄り、駅の利用客に貸し出す仕組みである。果たして企画は成功するだろうか。図書館には無料Wi-Fiが整備されているので、若者は集まるかもしれない。

 無人駅では近年、券売機だけでなく、トイレも撤去されるほど簡易化が進んでいる。無人のまま放置することは、利便性の低下を加速させてしまう。

 それゆえ駅舎の活用は必須だが、全ての駅をにぎわいの拠点することは困難だ。ならば、最良の手段は何か。多くの自治体では活用方法を住民から募っているが、もっともよく目にするのは

「コンビニエンスストアの入居」

である。無人駅を使ってアートを展示するという意見もあるが、それよりもコンビニのほうが住民にとっては有難いのではないだろうか。

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